「周りと同じペースで働けない」「すぐに疲れてしまう」「体調を崩しがち」——そんな悩みを抱えていませんか?体力がないことに罪悪感を覚え、無理をして働き続けた結果、体を壊してしまう。そんな悪循環を繰り返している人は少なくありません。
精神科医・和田秀樹氏の『体力がない人の仕事の戦略』は、そんな私たちに「体力がないことは欠点ではない」と教えてくれる一冊です。本書を読んで、自分の働き方を根本から見直すきっかけを得ました。
書籍情報

- 書名:体力がない人の仕事の戦略
- 著者:和田秀樹
- 定価:1760円
- ジャンル:ビジネス書、働き方、自己啓発
この本をお勧めする人
本書の概要と構成
精神科医であり、ベストセラー作家でもある和田秀樹氏が、体力に自信のない人のための実践的な仕事術を解説した一冊です。「体力がない=仕事ができない」という思い込みを覆し、自分の体力に合わせた持続可能な働き方を提案しています。
本書の章構成
本書は以下の5つの章で構成されており、体力がない人が無理なく働くための多角的な戦略が紹介されています。
- 第1章:限られた自分のエネルギーをどう使うか?
- 第2章:なるべく体力を使わずに働く戦略
- 第3章:体調不良を最小限にする戦略
- 第4章:仕事をスムーズに進める優先順位の戦略
- 第5章:体力を回復させる「休み方」の戦略
第1章で紹介されている4つのステップ
第1章「限られた自分のエネルギーをどう使うか?」では、体力がない人が無理なく成果を出すための具体的な4つのステップが紹介されています。
ステップ1:自分の体力と相談しながら仕事量を決める
体力のある人と同じペースで働こうとすることが、そもそもの間違いです。自分の体力を正確に把握し、それに見合った仕事量を設定することの重要性が説かれています。仕事を引き受けるには責任が伴うため、自分のスキルと体力を冷静に判断し、やり切れるかどうかを考えて仕事を引き受ける必要があります。
ステップ2:仕事を断る際の最低限のマナーを守る
「断る=無責任」ではありません。本書では、仕事を上手に断るためのマナーやコツが具体的に紹介されています。体力に合わない仕事を無理に引き受けて中途半端になるよりも、適切に断る方がプロフェッショナルな対応と言えます。
ステップ3:ChatGPTに楽に仕事をする方法を聞く
現代のテクノロジーを活用して、効率的に仕事を進める方法が提案されています。ChatGPTなどのAIツールを使うことで、体力を消耗せずに成果を出すことができます。
ステップ4:松下幸之助のように周囲の人の力を借りる
松下幸之助は病弱で体力がなかったからこそ、人に任せる経営スタイルを確立しました。体力がない人こそ、周囲の力を上手に借りることで大きな成果を生み出せるという、勇気づけられる事例が紹介されています。
第3章:体調不良を最小限にする戦略
本書の第3章では、体調を崩さないための具体的な戦略が解説されています。特に注目すべきは「無駄に人間関係を広げない」というアドバイスです。
人脈の広さを自慢に思う風潮がありますが、実際には本当に必要な人は2〜3人で事足りると著者は指摘します。広い人脈は付き合いを増やし、一人の時間を奪い、結果的にストレスの原因となります。
読んでみた感想と印象に残ったこと
自分の体調を無視していた働き方への気づき
本書を読んで、自分には体調を考えずに働く悪い癖があることに改めて気づかされました。周囲と比較して「自分は全然働いていない」という罪悪感を覚え、少しでも周囲と肩を並べられるように体力のある人の真似をしていました。しかし、その結果はいつも同じ——体を壊す結末でした。
第1章で紹介されている4つのステップを読んで、仕事を引き受けるということは責任が伴うということを再認識しました。だからこそ、自分のスキルと体力を正直に見極め、やり切れるかどうかを冷静に判断する必要があるのです。その際の断るマナーやコツなども本書では丁寧に紹介されています。
松下幸之助の事例が与えてくれた勇気
特にステップ4で紹介されている松下幸之助の言葉は、体力がない人にとって非常に勇気づけられる事例でした(笑)。日本を代表する経営者である松下幸之助も、実は体が弱く、だからこそ人に任せる経営を実践していたという事実。体力がないことは決して欠点ではなく、むしろ他者の力を借りる能力を磨くきっかけになるのだと教えられました。
「人脈は広げなくていい」という解放感
第3章で紹介されている「無駄に人間関係を広げない」というアドバイスには、大きな共感を覚えました。筆者は人間関係がストレスに感じやすいタイプなんですよね。ただ元気なときは人脈が広いことが自慢になっていた部分もあったのですが、正直広い人脈はいらないですね。
現在ブログの運用や友人の起業を手伝っていますが、必要な知識や能力は案外数人で事足りるんですよね。人脈を広げると付き合いも増え、一人の時間が欲しい筆者にとってはただただストレスでしかないのですが、本書でも本当に必要な人は2〜3人で事足りると紹介されており、この言葉に大きな解放感を感じました。
完璧主義を手放す勇気
本書に書かれていることをすべて実践するのは無理がありますが、一つでも生活や考え方に取り入れることができれば以前よりも安定して働けるのではないかと思いました。完璧を目指さず、自分のペースで少しずつ変えていく——それこそが、体力がない人の戦略なのだと理解しました。
まとめ:体力がないことは欠点ではなく、独自の戦略を生むチャンス
『体力がない人の仕事の戦略』は、「頑張れ」という精神論ではなく、現実的で実践可能な働き方を提案してくれる一冊です。
本書から学べる重要ポイント
- 自分の体力に合わせた仕事量を設定する勇気を持つ
- 仕事を上手に断るスキルを身につける
- テクノロジーを活用して効率化する
- 周囲の力を借りることを恥じない
- 無駄な人間関係を整理してストレスを減らす
体力がないと悩んでいる人、無理をして働き続けて疲弊している人、持続可能なキャリアを築きたい人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。あなたの体力に合った、あなただけの働き方が必ず見つかるはずです。
※この書評は個人的な読書体験に基づく感想です。書籍の詳細は出版社公式サイトやAmazonでご確認ください。
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