今回は、プログラミング学習サイト「Paiza」を使った新卒就活の体験談をお話しします。
私はPaizaで5社にエントリーし、某大手IT企業から内定をいただきました。今振り返ると、もっと効果的な活動ができたと反省する点がたくさんあります。これからPaizaで新卒就活をされる方に、私の失敗を共有することで少しでも参考になればと思います。
Paizaとは?
Paizaは、プログラミング学習とスキルチェックができるサイトで、IT企業からスカウトを受けられる転職・新卒就活プラットフォームです。プログラミング学習用のpaizaラーニング、スキルチェックによるランク判定、企業からのスカウト機能があり、コーディング試験なしで応募できるのが特徴です。
ランク制度は、Sランク(最高難度)からEランク(入門レベル)まで6段階に分かれており、スキルチェック問題を解くことでランクが上がっていきます。
私がPaizaを始めたきっかけ
大学でPaizaの無料チケットを配られたことがきっかけでした。当時の私は、就活のためというよりプログラミング学習のため、スキルチェックで力試しをするためにPaizaを使っていました。
私のPaiza就活の結果
エントリー数は5社で、内定は1社、内定率は20%でした。Paizaランクは Bランクです。正直、もっと準備していればもっと良い結果が出せたと思います。
Paiza求人の特徴
Paizaに掲載されている求人は、Web系IT企業が圧倒的に多いです。Web系企業は自社サービスを開発していて、モダンな技術スタックを使い、スピードを重視する傾向があります。そのため、求められるスキルもプログラミング知識だけでなく、実装経験や周辺技術の理解(Git、Docker、AWSなど)、チーム開発経験など、より実践的なものになります。
プログラミングスキルだけでは不十分で、実装力や開発経験が何より重要でした。これが私の最大の反省点です。
失敗から学んだ3つの重要なこと
① 実装力が最重要
私の最大の失敗は、スキルチェック問題を解くことに夢中になり、実装経験を全く積んでいなかったことです。私の活動時間の8割はスキルチェック、実装経験とポートフォリオはゼロという状態でした。
面接では必ず「何か開発したことはありますか?」「GitHubのリポジトリを見せてください」「どんな技術スタックを使いましたか?」と聞かれました。しかし私は「特にありません」と答えるしかありませんでした。これでは落ちて当然です。
実装力とは、アルゴリズム問題を解く力ではなく、実際にアプリケーションを作る力のことです。HTML、CSS、JavaScript、フレームワーク、バックエンド、データベース、Git、デプロイといった技術を使って、実際に動くものを作れるかどうかです。
面接で評価されるのは「何を作ったか」より「どう作ったか」です。技術選定の理由、困難だった点とその解決方法、コードの品質などが問われます。
理想的には、活動時間の5割を実装経験、3割をスキルチェック、2割を周辺技術学習に使うべきでした。TODOアプリを作り、GitHubにコードを公開し、Webにデプロイして、README.mdを丁寧に書く。これをやっておけば面接で自信を持って話せたはずです。
② IT企業でのインターン経験

私はIT企業でのインターン経験がゼロでした。インターンには大きく3つのメリットがあります。
まず、実装力が身につきます。プロダクトレベルのコードを読めるようになり、先輩エンジニアからフィードバックをもらいながら、チーム開発を経験できます。
次に、技術以外のスキルも学べます。コードレビューの受け方、タスク管理、コミュニケーションといった、実際の開発現場で必要なスキルが身につきます。
そして、就活で有利になります。面接でアピールできる経験が増え、企業の雰囲気も事前に分かり、そのまま内定につながることもあります。
大学3年の夏や冬にインターンに参加するのが理想的です。私はインターンの重要性を理解しておらず、一人で開発していたため、プロダクトレベルの実装経験が積めませんでした。アドバイスをくれる先輩がいる環境で学ぶ方が、圧倒的に成長が早いです。
③ 自作経験(最重要)
個人的に一番重要だと思うのが自作経験です。どの企業も、技術に対する興味や熱意、自主的に学ぶ姿勢、入社後も勉強し続けられるかを見ています。
Web系企業といえども、新卒にプロダクトレベルの開発経験を求めているわけではありません。企業が見ているのは、自分で調べて問題を解決できるか、技術に本当に興味があるか、そして入社後も学び続けられるかという点です。個人レベルの自作経験で十分評価してもらえます。
ただし、何も作っていない状態で面接に臨むのは非常に厳しいです。私自身、面接で「開発経験はありますか?」と聞かれて答えられなかった経験があり、もう少し自分自身で様々な技術に触れてくださいと言われました。
Paiza就活を成功させるために
もし私がもう一度就活をやり直せるなら、まず大学3年の春までにポートフォリオを作ります。GitHubに公開し、README.mdを丁寧に書いて、どんな技術を使ったのか、どんな工夫をしたのかを明確に記載します。コミットメッセージも分かりやすくして、コードレビューを意識した書き方をします。
次に、大学3年の夏か冬にIT企業のインターンに必ず参加します。ここでプロダクトレベルの開発を経験し、先輩エンジニアからフィードバックをもらいながら実装力を磨きます。
同時に、スキルチェックは最低でもBランク、できればAランクを目指します。ただし、ランクを上げることが目的ではなく、アプリ開発の合間に取り組むという位置づけです。
これからPaiza就活する方へ
これからPaiza就活をする方に覚えておいてほしいことがあります。
まず、Paiza就活はWeb系企業が中心であり、プログラミングスキルだけでなく実装力が最重要です。次に、ランクは手段であって目的ではありません。ランクを上げることより、アプリを作ることに時間を使うべきです。
開発経験がないと厳しいです。面接で必ず聞かれるので、最低1つは作品を用意しましょう。早めの準備が大事で、大学3年から準備を始めれば余裕を持って就活できます。
まとめ
私のPaiza新卒就活の反省点は、スキルチェックばかりやっていたこと、実装経験がゼロだったこと、インターン経験がなかったこと、ポートフォリオを作っていなかったことです。
これからやる人へのアドバイスとしては、実装経験を最優先にすること、GitHubにコードを公開すること、インターンに参加すること、Bランク以上を目指すこと(できればA)。
Paiza就活は準備次第で大きく結果が変わります。私の失敗を参考に、早めに準備を始めてください。
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